日本外科学会のアンケート調査の結果がニュースで出たようで小児科、産科の陰に隠れ、外科医が減っているというものです。
外科医がいなくなる?過酷な勤務状況で若手の外科離れが進行
新規外科学会入会者は以前に比べ2/3にとどまっており、超過勤務やそれに見合うだけの賃金が少ない、訴訟のリスクが高いなどが原因となっているようです。
また、当直明けの手術も6割が当たり前にされているという事実など問題が明るみになっています。
厚生労働省の手術点数についても外科医に対しかなり厳しいものであり、医療費削減の付けが回っています。もうからない、リスクが高く割に合わない、など若手医師が敬遠する原因となっています。
以前、ブログで述べましたが、「外科医のかっこよさ」できつい勤務にも耐え、10年以上かかり一人前になることを夢見る若者は少ないようです。
外科医師はお金ではないと信じていますが、それでも訴訟のリスクにさらされ、きつい勤務に耐えるのはさすがにわれわれある程度年数を経た外科医も厳しいものがあります。
私は幸い訴訟になったことはありませんが、それに近い事例は何度も経験してます。
それは、別に私に過失があったわけではなく、予期せぬことが起き、それに家族が不満に思い納得せずすごい剣幕で私に迫るといったことです。
一生懸命ミスなくしても、結果が悪い、もしくは確率の低い合併症はどんなに経験を経ても起こりうるわけで、あのときああしてればよかったじゃないかといわれても、その時はそれがベストと思い、行うわけなのでどうしようもないです。
わざとする、もしくはミスで起こるといったことであればいたしかたないのですが、一生懸命患者を救おうとして行った行為を、「間違った行為」として刑事事件として逮捕される時代です。なにを頼りに医療を続けていけばいいのか、若い医師に限らず、ある程度経験のある中堅、ベテランの医師もそう感じざるをえません。
40代の医師が今の外科を支えているとのことですが、そういったことは感じず、ただ毎日を必死に仕事しているとしか言いようがありません。訴訟のことを考えながら医療をするとそれこそ“委縮医療”になり、最近の“受け入れ拒否”もこうした「触らぬ神にたたりなし」みたいなことが少なからず関係していると思います。
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