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年齢を重ねるということ

先日、内視鏡検査に来たおじいさんが、若い看護師さんから内視鏡を行う前に「ズボンを緩めてください」というと、ベルトを外し、ズボンを脱ぎ始めたので、看護師さんは慌てて、「ベルトを緩めるだけでいいですよー」と、ズボンを脱いでいるお年寄りを制止しました。

思わず噴き出し、持っていた内視鏡を落としそうになりましたが、病院にいるといろんなお年寄りとかかわり合いがあります。それぞれ若い時はバリバリ働いて、日本の高度成長に貢献し、家庭を支え、子供を育てていたんだろうなと思いますが、今の姿は、聞き分けのない子供といった状態であったり、看護師さんのお尻を触ったりして、困らせたりする方もいらっしゃいます。もちろん年齢の割にしっかりされている方もいらっしゃいますが、病気を抱えての方の場合、日常生活に何らかの手助けが必要な方が多いです。

そんなお年寄りを前にして、我々若い者はやはり敬意を持って接する必要があると思います。よく若い医師や看護師でで「おじいちゃん、おばあちゃん」といって、敬語を使わず接する人を見かけますが、お年寄りにとってはあまりいい気はしないような気がします。心の中で「この若造が!」と思っているかもしれません。

年を重ねていくと行動や記憶がおぼつかないことはしょうがないことですが、若い人に比べて人生における「経験」というものが圧倒的にあります。いろいろな人生の苦難を乗り越えてきただけの知恵や行動力があったはずです。そんな風に考えると対等な言葉をそんな人々に使おうとはしないはずです。

その人生の先輩の方々に敬意を払い、丁寧に接する、自分たちも間違いなく年齢を重ね、いろいろな機能が衰えていくわけですから、そうした時に少なくともいい足跡を残し、若い人たちの指南者になれれば、今の時期を精いっぱい生き、人のためになることをたくさんする、そうして人生の終焉を迎えたときには若い人から敬意をもって接せられたいと思います。

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コメント

久しぶりに開きました。名前も違っているかもしれませんが五年前の手術後に外科医療への関心から何度も訪れてました。

今日は、インフルエンザで自宅療養中です。
先生のお話に全くの共感です。
人は平等に年を重ねるのに。
若い事が、さも偉く、老いて衰える姿が恥ずかしい、そんか勘違いが蔓延しています。大きな間違いです。
決して、おじいちゃん、おばあちゃんと言わない、若い有名人が私は大好きです。
先生のコメントが心を代弁してくれているような気がして嬉しくなりました。
先生のご活躍、お祈りします。

私の五年目の診察、今月18日です。

杏子さん、お久しぶりですね。お元気でしたか?
ご高齢の方に多く接する機会が有り、手術や診療の仕方に試行錯誤しています。
年齢問わず、丁寧に対応することは、努めて行っているつもりですが、忙しい中できないことが多々あります。

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