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栄養療法の難しさ

栄養科でNST(Nutrition support team)を率いて活動しています。

週1回病院内の栄養に問題のある患者さんのところにチームを組んで回診をします。医師、栄養士、看護師、薬剤師で構成され、それぞれの職種を超えて患者状態をサポートすべく、いろいろなアドバイスを行います。

以前にも話題にしましたが、医師はこの「栄養学」というものを専門的に大学で学びません。また、これまであまり重要視されていませんでしたので、もっぱら栄養士や看護師にまかせっきりで、言われた通りに指示を出したりしていました。よって、知識が乏しく、あまり熱心に携わるとこはあまりありませんでした。

しかしながら近年この「栄養学」がとても注目されるようになってきました。栄養状態を改善することにより、術後の経過や治療に反映され、入院期間が短縮され、医療費がかからなくなるという利点があるからです。

いろいろ合併症を引き起こしたり、術後の経過が思わしくなかったりというのは医療側の要因だけではなく、患者側の要因も多大にあり、それを正すことによりより治療効果を高めようという狙いがあります。しかしながら、その栄養状態を上げ、免疫力を上げるという活動はなかなか目に見えて効果の表れることではありません。

栄養価の高い食事を勧めても摂取量が増えなかったり、量ははいっても吸収が悪かったり、やったことが実際どう反映されいるのか目に見えなかったりと、なかなか難しいものです。

大規模なランダム化した前向き試験などを行って、栄養療法の効果がぽつぽつと報告されています。そんなデーターをみてあーだこーだしながら摂取できる栄養剤やその手段を模索していく。栄養状態の悪い実際の患者さんにその選択肢はあまりなく、その少ない選択肢の中から選択しないといけない。やってみると大変なことがほとんどを占めます。

それでもほとんど弱って食べれなかった患者さんが食べれるようになりみるみるうちに元気になっていく、そうした患者さんが少ないながらもいてくれることがNST活動をしていく励みになります。

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