融通のきかない医者
大腸癌の患者さんが、透析されている方でなおかつ心臓病であったので、術後ICUで管理することになりました。
ICU(集中治療室)はある程度の総合病院であると施設として備わっており、術後や重症患者さんの全身管理を行うところで、人工呼吸器やモニターなどがついた少人数の患者さんを大勢の看護師と医者で管理します。
私の病院はICU4ベットですが、外科、心臓血管外科、循環器科、内科などの患者が入れ替わり出入りします。
病院によっては、集中管理専門の医者が一手に管理するところもありますが、当院では各科主治医が点滴などの指示を行います。
わたしが、自分の患者のバイタルをチェックしていると隣の内科のベットで麻酔科の先生が内科の先生を怒っていました。
ICUの管理責任を任されているのはその麻酔科の先生なのですが、ショックの患者の管理について内科の先生がその麻酔科の先生に治療方針について相談しなかったのが、管理者である麻酔科の先生にとって気に入らなかったようです。
内科の先生からすれば忙しい麻酔科の先生の手をわずらわせたくないと思い、自分で管理していたのでしょうけど、麻酔科の先生からすると「自分の好き勝手に管理して」と思ったのでしょう。こういった、各科が交わる部署においては医者同志の主張がぶつかり、気まずいことになったりすることがあります。
こういったことは世間一般の会社などでも起こるのでしょうが、仕組化がきちんとされていたり、対応が大人であったりして、うまくいくのでしょうが、医師の場合、自己主張が強く、結構面倒なことになったりすることもあります。
患者さんにとっては医者は「自分が一番」という顔で治療に当たる必要がありますが、こと医者どおしについてはそういう態度はお互いに融通がきかないこともあるわけです。
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コメント
初めまして。救急医をしている者です。
こういう医者多いですよね。私も専門家でないので良く怒られます。
相手の気持ちを考える事はとても重要ですよね。何でも気軽に自分に言ってもらえなかったんだ、、、、今度からは気軽に言って下さいね〜と考えられると良いんですが、、、
研修医の時にきちんと教育しないといけませんが、、、、、なかなか難しいです。
投稿: Kim | 2009年7月 6日 (月) 12時28分
Kim先生、初コメントありがとうございます。
救急、麻酔をしている先生はいろんな科の先生とかかわらないといけないので大変だと思います。
しかしながら、やはり医師同士のコミュニケーションが大切で、それが取れないとお互いに仕事がやりにくくなり、さらにお互いの批判の対象になったりすることもあります。
先生のおっしゃる「気軽に言ってください」というスタンスは病院業務を円滑にする意味で大変重要だと思います。場合によっては患者さんに悪影響を及ぼしかねません。
先生もいろいろ気苦労が多いでしょうが、がんばってください。
投稿: surgeon K | 2009年7月 6日 (月) 13時30分