重症患者の受け入れ
先週の週末は当直でもないのに、また連休にもかかわらずほとんど病院にいました。というのも土曜日重症急性膵炎の患者さんが搬入され、私が主治医になりICUに入室したからで、さらに翌日肝硬変末期の消化管出血の患者さんが出血性ショック状態で運ばれ、外科医がいなかったため、やはり私が診ることになったからです。
消化管出血の患者さんは内視鏡で観察したところ十二指腸潰瘍よりの出血で、状態が悪く輸血をしながらの対処でした。一時は止まりましたが、再び出血しショック状態となり、血管造影で塞栓術による止血でなんとか止まりましたが、翌日肝不全の状態となり結局亡くなられました。
その間、ICUにいる重症急性膵炎の全身管理や病棟の重傷者の処置をしながらですからほとんど研修医君と連休中はずっと一緒に過ごしていたことになります。
重症急性膵炎は厚生労働省で難病と指定されている病気で、ステージが進むと、50%以上の致死率となります。今も、ICUで呼吸器をつけた状態で予断が許さない状況です。
そんなわけで、重症を引き受けることについてはわが病院は選択肢がなく、何でも受け入れなければいけません。重傷を抱えてようが、処置中であろうが、集中治療室が満室であろうがお構いなしにやってきます。
より高度な施設にと考え、受け入れを拒否する気持ちはわからないわけではありません。マンパワー不足は全国どこの施設でも一様です。私は都会で働いたことがないのでよくわかりませんが、やはり現場の医師は精一杯での勤務状況でのことであろうと推測します。
都や国レベルでの公的病院の連携システムの整備が急務であるとかんがえますが、その前に現場の医師が連日の報道に精神的に疲れ果てて、やめてしまわないことを切に願います。
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コメント
こんにちわ。o(*^▽^*)o
本当ならば休日で、家族や友人との約束や予定を変更しなくてはならないことも、多いのでしょうか?
患者にとっては、もう駄目かというとき、いざというとき、頼りは先生や看護師さん、そのご苦労に頭が下がります。
本当に軽々しく、誤解を招くような報道は控えてもらいたいものです。
投稿: 杏子 | 2008年11月 7日 (金) 13時14分
もちろん持ち回りで当番を決めてますが、自分の主治医の患者が何かあると呼ばれますので、あまりプライベートな計画が立てられません。手術になると2,3人人手が要りますので、当番でなくても駆り出されることもあります。公然と休めるのは学会出張ぐらいでしょうか。そのため、外で食事で注文したあとに呼ばれたり、知り合いの結婚式に急遽でれなくなったりというのも、よくあることです。
投稿: surgeon K | 2008年11月 9日 (日) 02時53分